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「私がお付き合いしている彼は、奥さんと別居中で、奥さんとは離婚するからいずれ結婚してほしいと言われています。彼との交際期間はもう３年になりますが、付き合い始めた頃から、奥さんとは別居中だったんです。」と交際中の男性について説明し始めたのは、清楚な顔立ちで、芯のしっかりした感じのする３２歳の女性。
「彼と奥さんとはお見合いで、昔から土建業を営む地元では有名な家の婿になったのですが、独善的ですべてを管理している義父や、わがまま放題に育ち身勝手すぎる奥さんにどうしてもなじめず、結婚３年目にして家を出たそうです。」
そうなると立場的には依頼者が浮気相手となりますが、依頼内容は…。
「彼は、離婚したいので話し合いたいと何度も言ったそうですが、義父も奥さんも世間体が悪いからとなかなか応じてくれなかったそうです。でも、今度やっと話し合いの場を持ってくれることになり、来週の日曜日、隣町のホテルのラウンジで会う約束になっているというのです。それで、私としては、何が何でも彼の本心を確認したいのですが、私はその場に行けないので、ぜひその様子を見てきてほしいのです。私はこの先、何があっても彼についていくつもりです。どうか宜しくお願いします。」
というものです。
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早速、現場に下見など入念な準備に取り掛かり、調査当日は、先に我々調査員２組が場所を陣取り、対象者達が入店後、さらに１組が追いかける形で近くに席を取り、合計３組で話し合いの様子を撮影しました。
話し合いは想像以上に静かに行われ、彼が何の見返りも要求しないことを条件に（要するに身体一つで出て行けば）離婚しても良いという結論に至りました。
報告の際、彼女にビデオなどをすべて見せると、とても安心されて「これから二人でゼロから始めます。」と
嬉しそうに微笑み、半年ほど経つと「彼が新しい仕事に就き、新居も決まったので入籍することにしました。」とのお便りも頂きました。
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